距離でクラス分け

競走馬には、身体能力や走り方によって適正距離というものがあります。
短距離型、中距離型、長距離型などの他、どの距離でもこなせる万能型に分類される馬もいます。適正距離は、血統によってある程度の予測が可能です。
距離が短いので全力疾走のガチンコ勝負になります。
優れたスピードと瞬発力が条件となります。闘争心が強過ぎて、多少気性が激しく扱いにくい馬でも走り切ることができる距離です。短距離を得意とする馬は「スプリンター」と呼ばれ、体型の特徴としては、それぞれに発達したムキムキの肩と腰を胴がつなぐイメージ、胸幅も広くたくましく、筋肉質な体系です。世界的には大型馬が多いようですが、小回りコースの多い日本では、小型スプリンターも多いようです。
1600m前後の距離に適正を持つ馬を「マイラー」と呼びます。
日本には9つのマイルG1があり、層の厚い距離と言えます。スピード能力に優れ、多少スタミナに欠けるタイプの馬が多いようですが、コースによっては1600m以上のスタミナを要する難コースがあるので、荒れる傾向のある距離のレース種類です。
どのタイプの馬も出走しやすく、この距離が競馬会では最もスタンダードとされる距離です。ケンタッキーダービー(アメリカ)やドバイワールドカップ(ドバイ)、日本のG1では皐月賞、秋華賞、天皇賞(秋)があります。
2400mは「クラシックディスタンス」と呼ばれ、凱旋門賞(フランス)やキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(イギリス)、日本ダービーもこの距離で行なわれます。
長距離レースは道中のペース配分が重要であるため、素直に騎手に従う、おとなしい気性の馬が向いていると言るでしょう。
長距離馬は「ステイヤー」と呼ばれ、適正のある馬は胴が長くすっきりとした小型の体型に表われるとされます。首が低く、跳びの大きい無駄のない走りでスタミナを温存でき、追い比べになると強さを発揮します。